【株式投資】投資の最適解「分散×長期」でも損してしまう人の特徴３つ

こんな疑問にお答えします。

ある程度投資経験のある人たちの間では，株式投資の最適解が存在することが暗に知られています．

その最適解というのが，「分散×長期」投資です．

しかしその投資手法の合理性を理解している人ですら，途中で離脱してしまうことがよく起こります．

なぜ彼らは勝率の高い勝負から降りてしまうのでしょうか？

本記事では，「投資の最適解『分散×長期』でも損してしまう人の特徴３つ」を紹介します．

本記事を読むと，

• 「分散×長期」投資が自分に向いているかわかる
• 投資で損しない方法がわかる
• 長期投資を行う場合の心得がわかる

「分散×長期」投資で損してしまう人の特徴３つ

過去の成績から，勝率100％であることが証明された「分散×長期」投資．

多くの銘柄に分散投資し，ずっとそのままにしておくだけで，確実に資産が増えるのです．

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にもかかわらず，この投資手法を実践した人の中には，損をしてしまう人がいるのです．

その人たちの特徴3つは以下の通りです．

• 株価が暴落した際に、資産が減ることに耐えられない
• 投資に刺激を求める
• 一時的な利益に気を取られ、短期で売買をしてしまう

1つずつ詳しく解説していきます．

①　株価が暴落した際に、資産が減ることに耐えられない

暴落時に感情的になり，セオリーに反した行動をとってしまうと，得られるはずだった利益をみすみす逃がすことになります．

資産が着実に増えている期間は大丈夫でも，数十年の間に起こる暴落に直面すると，

資産が激減するショックで狼狽売りする人が出てくるのです．

その後の株式市場は暴落前よりも発展していくはずなので，

セオリーとしてはむしろ暴落に立ち向かい，積極的に買い増すべき．

しかし，なすすべもなく資産が減っていくのに目が当てられず，感情に負けて市場から撤退してしまう人も多いです．

セオリーを忘れ感情的になってしまっては，荒波を乗り切った先の果実を手に入れることはできません．

②　投資に刺激を求める

投資に刺激を求める人にも，「分散×長期」投資は難しいかもしれません．

長い目で見れば確実に資産が増えるものの，

待っている間はやることが少なく，面白さに欠けるためです．

というのも 「分散×長期」投資には，

• タイミングを図る売買はせず、自動で定期積立するだけ
• 分散が効いていて資産の増減の幅が緩いため、刺激がすくない

という特徴があるから．

つまり，単調でつまらないのです．

「投資で元手を1ヶ月で2倍にしたい！」など

短期で莫大な成果を上げたい人には，向いていない投資手法なのです．

一時的な利益に気を取られ、短期で売買をしてしまう

長期投資を続けていると，FXや個別株投資などで短期で大きく稼ぐ人たちが目に付くようになります．

短期投資は参加者のお金を取り合う「ゼロサムゲーム」なので，稼いだ人の後ろにはお金を失った人が同じだけいます．

一方の「分散×長期」投資は市場の成長のおこぼれをもらう「プラスサムゲーム」なので，全員が少しずつお金を増やすことができるのです．

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そのことを忘れ，短期投資家の再現性のない成功談に目を奪われてしまうと，長期投資でじっくり待つことが馬鹿らしくなってしまいます．

長期投資中に他の投資が優れて見えることはありますが，

それでも最終的に最も効率的にお金を増やせるのは長期投資なのです．

そのことを忘れて安易に他の投資に乗り換えてしまうと，数十年後に

「あのとき我慢して長期投資を続けておくべきだった．．．」

と後悔しかねません．

まとめ：愚直な積み立てが最善手

投資の最適解ともいわれる「分散×長期」投資で損をしてしまう人には，

• 株価が暴落した際に、資産が減ることに耐えられない
• 投資に刺激を求める
• 一時的な利益に気を取られ、短期で売買をしてしまう

といった特徴があります．

「分散×長期」投資で重要なのは，何があっても手放さない辛抱強さ．

あるいは投資と程よく距離をおけるドライさ．

とにかく積立投資を愚直に続けることが最善手なのです．

数十年という長いスパンの中では，他の投資に目移りしたり自分の投資スタイルを疑うこともあるでしょう．

そんな中でも「分散×長期」のパワーを忘れず，落ち着いて投資を続けていきたいですね．

もっと知りたい人へ

「分散×長期」投資のことをもっと知りたい人は，以下の書籍が参考になります．

僕も持ってる本で，定期的に読み返しています．

「ウォール街のランダム・ウォーカー」は，伝統的な投資手法から最新の投資手法までを詳細に分析し，まとめた本です．

その上で「長期×分散」投資がオススメと結論付けています．

「分散×長期」投資以外の投資手法も知りたい方は，一読の価値ありです．

「株式投資の未来」は，「分散×長期」投資をさらに深く追求した本．

リターンが最大になる銘柄の組み合わせ，投資家に人気の銘柄と不人気の銘柄のパフォーマンス比較など，他の投資本では見ないほど細かい情報が盛りだくさん．

「分散×長期」投資することを決心した人にオススメの本です．