貯金が苦手な人がいるらしいですね.私は貯金大好きなので気持ちはわかりませんが,ひょっとしたら「貯金したほうがいいのは分かるけど,衝動買いは止められない」という人も多いのではないでしょうか.そんな人のために貯金好きの私が,無駄遣いを辞めたくなる考え方を8つ伝授します.うち4つは別記事で紹介しているので,本記事では残りの4つを紹介します.
無駄遣いしないために知っておきたい事実4つ
①これを買うのに残業時間〇時間分
私は買いたいモノがあれば,その価格が残業代の何時間分に等しいのかを考えています.
例えば4,000円の服が欲しくて残業代が1時間当たり2,000円としましょう.シンプルに考えると,この服を手に入れるのと引き換えに,2時間もタダ働きする必要がある計算になります.
私は残業がキライなので,この残業代思考によって高確率で購買意欲が失せます.さっきまで魅力的に見えてた服も,急に普通の服に見えてきます.
「オレの若い時期の貴重な2時間分の価値が,この商品に本当にあるのか?」と思うと無駄なお金は使いにくくなるでしょう.
②しかも税金の20~30%分はタダ働き
実は①の計算は正確ではありません.4,000円の買い物をするために1時間2,000円の残業を2時間するだけでは足らないのです.
なぜなら,給料のおよそ20~30%は税金などで持っていかれ,手取りはもっと少なくなるからです.
稼いだ金額の30%が税金等で引かれるとすると,2,000円/hの残業代で2h働いた時の手取りは,2,000×2×70%=2,800(円)ほどになります.この条件で4,000円の服を買うには,2.9hほど残業する必要があるのです.
これでは2.9-2.0=0.9(h)分は,欲しい服を手に入れるのと引き換えに,税金分としてタダ働きしているも同然.その上買い物の際には消費税も引かれてますからね.
何かを買う際には必ず,税金分だけ余分に働く必要があるのです.購買意欲も冷めますよ.
③軽い気持ちでお金を使うとクセになる
軽い気持ちで贅沢をすると,次に似た状況に出くわしたときに同じ行動をとりやすくなってしまいます.
例えば,仕事で疲れた日の帰りに,自分へのご褒美としてコンビニで高級スイーツを買ったとします.スイーツの美味しさと特別感で披露は吹き飛び,満足した気持ちで1日を終えられるでしょう.
しかし,後日また同じくらい疲れた日があったらどうでしょうか.
きっと前回同様,高級スイーツを買って帰りたくなりますよね.だって前回と同じ状況なのに今回だけ買わないなんて納得できませんもん.1度目は非日常感があったでしょうが,2度目以降はもはやルーティーン.深く考えることなくスイーツを買ってしまいますし,1度目の時ほどの満足感も得られないはず.
このように,軽い気持ちでお金を使うと,クセになりそうのなのが非常に怖いです.
「敬遠は一度覚えるとクセになりそうで」との名言を残した,「タッチ」のたっちゃん!本当にその通りだと思います.
④使うときのギャップで幸福感が増す
支出を抑えるのは好きですけど,使うべきタイミングでは使います.生活が豊かになるのを助けてくれそうなアイテムは厳選して買いますし,久しぶりに会う友達と外食もします.
こうやってたまにパーッとお金を使うと,日頃の倹約生活とのギャップが大きいため,より幸せな気分になれるんですよね.「ああ,良いお金の使い方してるな」と実感します.
この「ギャップでより幸せになる」という考え方は,ミニマリスト的な考え方に通じるところがあります.
ミニマリストは本当に大事なモノ以外を手放すからこそ,残ったモノにより一層の愛情を抱きます.
同じように,お金をここぞという場面で思い切って使うことで,買ったモノやご飯に行った友達をより大切にしたくなります.
日々の倹約生活では我慢強く誘惑を断ち切らなければならない場面が多いですが,たまにお金を使うときの幸福感が大きすぎるので,意外と辛くないんですよね.
強がっているように聞こえるかもしれませんが,ガチです.
まとめ
お金を使わずに貯めるのが好きな私ですが,ひたすら我慢に我慢を重ねているわけではなく,「頑張って稼いだお金を,幸福感を最大限引き出せるものに使いたい」と考えているだけなのです.
こう考えると,お金を使うべき場面を自然と厳選するので,多くのお金が手元に残ることになります.支出のハードルが高いんですね.
それでも生活に不便はないですし,お金を使ったときに後悔することもなくなりました.
今回紹介した考え方のうち,一つでもあなたの心に響くものがあったら幸いです.ムリなく貯金を始めてみてください!