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【理系大学生が研究室でやらかしたヤバいこと②】実験装置用ブレーカーで感電し,死にかける

大学の理系研究室ではいろいろな装置を使う.

大きなものから小さなものまでほんとにいろいろあり,すべての装置の使い方を覚えるのは容易ではない.

だが,人体に悪影響が出そうなものだけは確実に扱い方を知っておくべきだ.

使い方を誤るとマジで死に至る可能性がある.

今回は,教授から後に「死んでたかもよ」と言わしめた研究室での事故を紹介しよう.

そして反面教師としてほしい.

実験装置とブレーカー

うちの研究室では,大型の実験装置は使うときににブレーカーを入れ,使い終わったら切るというルールがあった.なので,日頃からブレーカーに触れる機会は多かった.

その日はいつもと同じように実験装置を使っていた.

水を使う装置であり,片付けの際には水を流しながら手動で洗浄する必要があった.

装置を使い終わったので水で洗浄した後,ブレーカーを落としに行った.

大きな作業が終わったので「今日の学食何食べよっかなー」と完全に無防備な状態でブレーカーの扉を開ける.

そして,いつも通り濡れた手でブレーカーのスイッチに触れた瞬間,

ドンッ

一瞬,体に巨大で鈍い衝撃が加わった.

例えるなら,両腕の肘を内側から思いっきりチョップされたような感じ.

びっくりしすぎて声も出なかった.

でも確実に何かが起きた.

後ろで別の作業をしていた研究室の友達に念のために聞いてみる.

「今,オレの両腕にチョップした?」その友達は頭のいかれた人ではないので,当然ノーと言われる.

ということは,考えられる原因は一つしかない.

感電したのだ.

感電はおおごとらしい

身体への影響は一撃だけだったので,すぐさま研究室に戻り,友達に今しがた体験した感電トークを繰り広げる.

いつものドジを話すときと同じように,へらへらしながら感電トークしたのだ.

するといつもは「おいおいまたお前やらかしたのかよwww」とへらへら話を聞いてくれる友達が,

「え⁉」

と見たことがないほど真剣な顔を向けてきた.

まるで,私が生きてそこに立っているのが信じられないというほど驚いた表情をしている.

その表情を見たときに,「ひょっとしたらこの感電はおおごとだったのかもしれない」と急に怖くなった.

なんで感電したのかを聞かれたが,自分でもわからなかった.

唯一心当たりがあったのが,ブレーカーに触った手が水で濡れていたことである.

なので「手が濡れてたのがいかんかったのかなあ」とつぶやくと,友達は「絶対それだ」とすべてを悟った顔をした.

どうやら,濡れた手でブレーカーを触るというのは感電する危険性が極めて高いということだ.

むしろ,感電したいなら濡れた手でブレーカーを触るのがベストらしい.

その友達は「え,そんなことも知らんかったの?」とめちゃくちゃ驚いていた.

いや,知らんでしょ.

だってブレーカーの触り方なんて,学校で習わなかったぞ.

学習カリキュラムにないことを私が知ってるわけないじゃないですか.

しかし,その友達以外の研究室のほとんどの学生も,濡れた手でブレーカーを触ると感電の恐れがある,ということを知っていた.

逆にお前らはどこでそんな知識を身に付けているんだ?

そういう身を守る知識を常識として知っているんだったら,絶対私より長生きするよね.

感電→最悪の場合,死に至る

そしてその友達は感電の恐ろしさを語ってくれた.

あ,この友達めっちゃ博識なのよ.

なんにでも詳しい理系学生っているよね.

彼が言うには,

「電流や電圧の大きさによっては,触っているものから手が離れなくなる.筋肉が痙攣して張り付いてしまうのだ.そのため,自力で助かることができない.また,電圧や電流の大きさによっては普通に死ぬ」

とのこと.

私の感電が一瞬の衝撃だけで済んだことに対しては「マジで生きててよかったよ」と言ってくれた.

友達想いのいいやつだ.ウルっと来ちゃう.

そして同時に,考えていたよりもはるかに危険な事故だったということに気づいた.

教授に報告してどやされる

自分の中で重要度が上がったので,教授に報告することにした.

私に一杯食わせたブレーカーも,今やオンにもオフにも入らずプラプラした状態になってしまったし.

ということで,教授の部屋を訪れて「こうこうこういうことがあって感電したんですよ~」と伝えた.

そしたら教授は苦笑いを浮かべた後,こう言った.

「死ぬぞ?」

見ての通り死んでなかったわけだが,かなりインパクトのある言葉だ.

何人もの人から「死んでたかもよ」と言われたので,生きていることに対して感謝の念を抱くようになってしまっていた.

感電の危険性を考えたこともなかったしいざ感電しても重大事故だとは思っていなかったが,考えは改まっていた.

私は感電から無事に生還することができたただのラッキーボーイなのである.

まじで生きててよかった.

まとめ:感電って怖い

感電って怖いわ.

感電と言っても静電気でビリッと感じるようなイメージしかなかったが,死ぬ可能性もあるらしいからね.

今回はこれだけ覚えて帰ってくれ.

濡れた手でブレーカーを触らない

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