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理系陰キャの就職は「大企業の田舎配属」が最強の理由

悩める就活生「平凡な理系学生はどんな会社に就職するのがいいんだろう。自分は都会と田舎のどっちで働くのが向いているのかな...?」

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

・理系陰キャに田舎の大企業就職がオススメな理由がわかる
・田舎就職の注意点がわかる
・田舎暮らしが向いている人の特徴がわかる

私は現在自動車メーカー社員として田舎で4年間暮らしていますが、それまでの20年以上は都会やその周辺で生活していました。
そのうえで、自分のような理系陰キャは田舎のほうが向いてると感じますw

今回は、理系陰キャの就職は「大企業の田舎配属」が最強の理由を詳しく解説します。

都会に憧れる人もいるかもですが、その生活が自分に合っているかはまた別の話です。
一度就職してしまうと転職はまあまあ大変なので、
「今のところ都会でも田舎でもこだわりはないなあ」
という人はぜひ今のうちに読んでみてください。

理系陰キャに田舎の大企業就職がオススメな理由

以下の通り。

1. ストレスが少ない
 1-1. 競争がない
 1-2. 自然豊か
 1-3. 人混みがない

2. お金が貯まる
 2-1. 家賃が安い
 2-2. 都会組と給料は同じ
 2-3. 購買意欲を掻き立てられない

3. 就職先として狙い目
 3-1. 就活の競争率が低い
 3-2. 福利厚生が充実している
 3-3. 残業が少ない

順に解説します。

1. ストレスが少ない

1-1. 競争がない

田舎で働く魅力の中でも意外と過小評価されていると思うのが、競争がほとんどないことです。

競争とは序列のこと。社会人にとっては年収がわかりやすいですかね。

なぜ年収などの競争がないかというと、周囲に高収入の企業がいないからです。田舎なので。

競争が多いと自己肯定感が下がるし、永遠に年収を上げるために頑張ろうとしちゃうから損です。

これが仮に東京だとすると、すぐ隣に年収1000万越えの商社マンやコンサルタントがゴロゴロいます。さらにその上には年収数千万から数億円のIT企業社長とかがいるわけですよ。
理系陰キャがそんな環境に身を置けば、常に劣等感を感じてしまうかも。奮起して彼らと戦おうとしても勝ち目はないので、自分の無能さを突き付けられながら働き続けるんですかね。

田舎では競争相手がいないため、競争もありません。

1-2. 自然豊か

ご存じの通り田舎は自然が豊か。
自然はストレスを減らすのにめちゃ有効です。

理由は脳がそうプログラムされているから。
自然の中で生活してきた人類にとって、自然に安心感を覚えるのは当然ですよね。

逆に自然がない都市部ではストレスを感じやすくなります。実際に、都市環境部では脳の脅威や危険を検出する部分が活発になるといった研究もあります。(詳細はデザインフルネス)

田舎は自然が豊かなので、ストレスに弱い人は絶対向いています。

1-3. 人混みがない

田舎では人混みがありません。だって人口密度が低いから。

そう聞くと寂しい気がするかもしれませんが、人が多いデメリットを考えてみましょう。

・通勤電車が満員
・店に入るにも行列に並ぶ
・街中でマナーの悪い人を見かける

人の数が少ないと上記のようなストレスを感じる場面に出くわす機会も減ります。

人混みがないのはメリットでしょうね。

2. お金が貯まる

 2-1. 家賃が安い

田舎は都会と比べて、圧倒的に家賃が安いです。

たとえば東京と秋田で1K, 1DKの平均賃料を比べると

・東京都新宿区:8万7,500円
・秋田県秋田市:3万6,600円

となっており、東京のほうが倍以上高い結果に。生活水準が同じままで手取りが毎月4万円増えるのと同じです。

放っておいても2年で100万円貯金できますねw

本気で貯金するなら、まず家賃を下げるべき理由【20代会社員一人暮らし】でも書いた通り、貯金するうえで家賃の安さは極めて重要なポイントになってきます。

田舎の家賃の安さは大きな魅力です。

 2-2. 都会組と給料は同じ

見落としがちな魅力として、田舎組と都会組の給料は同じという点があります(同じ会社内で)。

給料は配属地ではなくキャリアの年数で決まるからです。
入社1年目なら月給20万、2年目なら21万、など。

これに田舎の方が家賃が安いことを合わせると、田舎の方が手残りの金額が多くなることになります。
つまり、同じ生活水準なら田舎の方が貯金がしやすいということ。

都会配属と田舎配属で給料に差はないんです。

2-3. 購買意欲を掻き立てられない

マインド的な話ですが、田舎は購買意欲をかきたてられることが少ないです。

店舗や広告が少なく、買い物をしたい衝動が湧きにくいんですよね。

例えばオシャレな服屋やおいしそうなスイーツのお店があると、ふらっと入りたくなるじゃないですか。
結果、買う予定のなかった服やスイーツなどを突発的に買ってしまう。悪いことではないんですが、本当になりたい自分からは確実に遠ざかっています。

田舎はと言うと、道中で誘惑してくるものがないので、予定外の出費がない。すなわち計画通りに貯金が進みます。

田舎では「買いたい!」という気持ちが生まれにくいです。

3. 就職先として狙い目

3-1. 就活の競争率が低い

田舎に配属される会社は、競争率が低いです。

理由は、「田舎より都会で働きたい」と漠然とした気持ちで田舎を候補から外す人が一定数いるから。

さらに「高学歴×コミュ強」の就活強者たちは、都内のスーパーエリート企業に集まっており、地方には見向きもしません。

田舎に配属される大企業は、就活生から避けられがちなので、競争率は低いです。

3-2. 福利厚生が充実している

一応大企業なので、福利厚生は充実しています。

たとえばどんな福利厚生があるかというと、

・通勤手当
・家賃補助
・食事補助
・有給休暇
・育児休暇

などなど。

大企業の福利厚生は、中小企業やベンチャー企業と比べても高い水準にあります。

3-3. 残業が少ない

田舎の大企業では、都心部に比べて残業が少ない傾向にあります。

なぜかというと、夜遅くまで営業しているお店や明かりが点いているオフィスがなく、帰宅して当然みたいな雰囲気が漂うから。
20時になったら街が静まり始めて、21時にはもう明かりが点いている建物を探す方が難しい。

僕の職場も、20時まで残業していたらだいぶ少数派です。大体の人は19時までに帰宅してしまいます。

逆に都会の街は、夜遅くまで明るいじゃないですか。そのせいで22時とか23時まで働けてしまうのでしょう。

田舎だと残業が少なくなりますよ。

田舎の注意点

とはいえ、

田舎だっていいところばかりじゃないでしょ。デメリットを聞いて、天秤にかけて田舎がありかなしかを判断したい。

と考えるのは自然です。そうしないといざ田舎生活を始めたときに、予想外のデメリットを感じて移住を後悔する可能性もありますしね。

田舎の注意点は下記です。

1. 刺激が少ない
 1-1. 出会える人が少ない
 1-2. 娯楽施設が少ない

2. 評判が高くない
 2-1. マウントをとれない
 2-2. あらゆるランキングが下位

3. 成長機会が少ない
 3-1. 超優秀な人は少ない
 3-2. 転職のハードルが高い

順に紹介しますね。

1. 刺激が少ない

1-1. 出会える人が少ない

田舎では出会える相手が少ないです。人口が少ないので。

ここで言う出会える相手とは、

・学生時代の友達
・恋人候補
・趣味・価値観が合う同志

など、新旧を問わないあらゆる人間関係のことを指します。

友達が近くに住んでいる確率が低く、アクセスも悪い。
若い異性の数と出会いの場が少ない。
新しく人脈を作る機会も少ない。

なので人的ネットワークを大事にしたい陽キャには、田舎暮らしはつらいかも...。

理系陰キャならほぼダメージないですね。

ポイント:田舎でも彼女は作れる

田舎だと彼女ができにくいのではと思うかもですが、それは誤解。
田舎では知り合うチャンスがないだけで、彼女の作りやすさは都会と変わりません。

理系陰キャが田舎での異性と出会うには、マッチングアプリ一択。僕もアプリで彼女ができましたし、周りの友達も新しく彼女ができたという人は高確率でアプリ経由ですね。それくらい田舎では当たり前の出会いツールになっています。

1-2. 娯楽施設が少ない

田舎には娯楽施設は少ないです。

例えば、

・カラオケ
・バー
・クラブ
・ネカフェ
・映画館

など。

遊べるところがないというのも、田舎でお金が貯まりやすい理由の一つでしょう。

一方でスーパーや薬局、ホームセンターは意外とあるので、日常生活は問題なし。

娯楽施設だけはほとんどありません。

2. 評判が高くない

2-1. マウントをとれない

地域でマウントはとれないですね。
つまり、「オレこんなとこに住んでるんだぜ。スゲーだろ?」と威張れないということ。

正直、マウントがとれるのは東京23区だけかな。それ以外の地域はたいしてどこも変わらない気もします。

ただ、有名大学に通っていて立地が都会だったりすると、田舎に住むというのは都落ちのように感じて敗北感を抱く可能性はありますので、そこは注意。

住んでいるところでマウントが取れないことは、間違いありません。

2-2. あらゆるランキングが下位

田舎の場合、47都道府県が対象のいろんなランキングで、住んでいる県が下位にランクインしてきます。

例えば、

・住みたいランキング
・魅力度ランキング
・人口が増加しているランキング

などのポジティブなランキング。
「人口減少率が高いランキング」などのネガティブなランキングでは、もれなく上位ですが。

勉強一本で地位を築いてきた理系陰キャにとって、自分の所属するコミュニティが下位に位置づけられるというのは慣れない経験で戸惑うかもしれません。

田舎の県は、ランキングで下位に出てきてしまいます。

3. 成長機会が少ない

これが田舎の一番致命的な弱点でしょう。具体的には以下です。

3-1. 超優秀な人は少ない

田舎には超優秀なビジネスマンはいません。

理由は簡単で、超優秀な人は東京にいるから。

超優秀なサラリーマンなら東京の本社に配属されてますし、向上心のある社長なら東京でビジネスの次の一手を打っているはず。

彼らに会えない以上は直接学ぶことはできないため、超速での成長はできないかもですね。

まあ、超優秀な人が身近にいたとて接点があるかは微妙ですし、フツーに有能な人は田舎にゴロゴロいます。

田舎に超優秀な人がいないのは納得です。

3-2. 転職のハードルが高い

田舎だと転職のハードルは高いです。

立地の問題です。
具体的に言うと、近隣に転職したいと思えるような条件を有する会社が皆無のため、転職するなら都会とか全然違う土地に引っ越す必要があるのです。

これが都会なら、住む場所を変えずに勤め先だけが変わることもあるんでしょう。
しかし田舎ではそんなことはまずありません。

転職したいと思っても、踏み切るのはなかなか難しいかもです。

田舎の就職が向いている人の特徴

田舎の就職が向いている人の特徴は下の通り。

1. ストレスが苦手

2. 一人が好き

3. 家族を大事にしたい

4. スポーツ・アウトドアが好き

紹介します。

1. ストレスが苦手

ストレスが苦手な人は田舎で暮らすのがオススメです。

前述の通り、ストレス要因が少ないためです。

自分がHSPとか繊細だとかの自覚があるなら自然豊かなゆったりとした土地で過ごすのがベストでしょう。僕もHSPっぽいですが、自然に囲まれている環境のほうが心が健やかで穏やかな実感があります。

ストレスに弱い人は田舎が向いてますよ。

2. 一人が好き

一人で過ごすのが好きな人も田舎があってますね。

人に会わなくて済みますから。

休みの日はずっと家にこもっていてもいいし、ちょっと買い物をしに出掛けても、知り合いに出くわすことはほとんどありません。都会と違ってどこへ行っても混雑しておらず、マイペースを貫けます。

他人と一緒にいるより一人でいるのが好きっていう人は、確実に田舎向き。

3. 家族を大事にしたい

「一人が好き」と矛盾するように感じるかもですが、家族を大事にしたい人も田舎がオススメですよ。

理由はいろいろありますが、例えば

・自然が多い→子供たちが元気に育つ
・地価や家賃が安い→浮いたお金を育児に使える
・残業が少ない→家族と交流する時間が増える

などなど。

しかもデザインフルネスによると、

緑のない都会で育った子は、精神障害発祥のリスクが55%アップ

するらしいですよ。都会での育児はもはや子供がかわいそうかも。

自分のためにも子供のためにも、家族を大切にしたいなら田舎で暮らしましょう。

4. スポーツ・アウトドアが好き

スポーツとかアウトドアな趣味がある人も、完全に田舎向きです。

お察しの通り、スポーツやアウトドアをできる環境が整っているからです。

わかり易いところだと、キャンプができる山や高原が無数にありますし、地域によってはスキー場も多くあります。海のある県なら、毎週釣りやサーフィンをしに海に行くこともできます。

テニスコートや公園の数も圧倒的に田舎の方が多いです。

スポーツやアウトドアが好きな人は、田舎一択です。

まとめ:全日本人の7割が田舎向き

体感ですが、全日本人の7割は田舎で生活するのが向いてるんじゃないかと思います。

・一人が好き
・優しいお父さんタイプ
・仕事で大きなストレスを感じたくない

という人が、日本人の7割くらいを占めているイメージ。

残りの3割は、

・他人と競争するのが好き
・仲間と派手に遊びたい
・限界まで自己成長したい

というドーパミン多めな人たちで、東京や大阪でギラギラ過ごすのが楽しそう。
理系陰キャとは真逆の人種です。

なので田舎をダサいとか見下したりするんじゃなくて、前向きに考えてみてください。田舎の方がフィットする可能性が高いので。
しかも田舎の大企業はねらい目です。

これらの知識を活かして、大企業に就職して田舎に配属されるよう動くと、のちの人生が楽しいと思いますよ。

理系陰キャにとっては田舎の大企業で働くことが、人生の幸福度を上げる最適解になります。

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