TOEICで700点以上とりたいな。。。
できるだけお金をかけずにTOEICで高得点を出したい!
こんにちは,そうのじです.
TOEICのスコアは785点.
理系大学で過ごしていた当時や,大企業でエンジニアをやっている現在でも「すごいね!」と驚かれます。
そんな僕が英語の勉強に使っていたのは,たった1冊の本だけです.
この本を使い倒したことで,初めて受けたTOEICで765点を取得しました.
本記事では,初TOEICで765点を獲得したときに使っていた唯一の教材を紹介します.
速読速聴・英単語
僕が使っていた英語教材は,z会の「速読速聴・英単語 Core1800 Ver.2」です.
最新のバージョンだとこちらにあたります.
この教材のみでTOEIC765点をたたき出しました.
本書の特徴
本書はシリーズものであり,目的に応じて最適な1冊を選べるようになっています.
私が使っていたのは,基本シリーズの中級にあたるレベルでした.
以下,本書の概要です.
Part Iでは「環境」「教育」「政治・国際情勢」「司法」「科学・テクノロジー」など8つの分野から、最新の時事動向をふまえた英文64本を選定。おもしろく、読みごたえのあるニュース英語に触れながら、重要語を学習できます。
Part IIではテーマ別に158本のショートパッセージを収録しています。
本書1冊を終えれば、単語力、熟語力、速読力、リスニング力のみならず、時事英語の背景知識も身につきます。
Z会の語学書・速読速聴シリーズ - Z会の通信教育 大学生・社会人 (zkai.co.jp)
主に英単語を学ぶための本です.
英字新聞の記事などの本格的な文章に使われている英単語を学習します.
実際にその英単語が使われている状況まで分かるのです.
そのため,1冊で「速読」「速聴解」「単語」「熟語」「知識」が身につく一石五鳥の単語集となっています.
付録として,書籍内に書かれている文章をネイティブが読み上げるCDもついてきます.
このCDがめちゃめちゃ重要です
勉強方法
ここからは,本書を使って実際に僕がやっていた勉強方法を紹介します.
① CDの音声をひたすら流し続ける
まずは同梱されているCDをiPoneなどに取り込みます.
完了したら,ひたすらその音声を流し続けます.
英語の勉強をしている間はもちろん,他の勉強をしている時間や休憩の時間でも延々流し続けます.
目的は,英語の音に慣れること.
普段日本語しか使わない環境に身を置いていると,他の言語を学ぶ態勢が整っていません.急に英語を耳にしようものなら,体が過剰反応してしまい,冷静に聞き取れないものなのです.
ただし,英語を聞き取ろうと頑張りすぎないよう,注意してください.
体を英語に慣らすのが目的なので,耳にしているだけで効果はあります.
逆に無理して聞き取ろうとしたら聞き取れず,やる気を失いかねません.
まずは英語に慣れる環境を作りましょう。焦ってはいけません。
② 本に目を通し,日本語で中身を理解する
違和感なくCDを聞き続けられるようになったら,本の内容を見てみましょう.
CDで読み上げている文章と全く同じ文章が書いてあります.隣のページには日本語訳が書いてあります.
ここで日本語訳の内容を理解してしまいましょう.
サラーっと読んで「そういう感じのことを言ってるのね」と理解できれば十分です.
大筋だけわかればOK!
③ 英語と日本語の文を見比べる
次に英語と日本語の文を見比べていきましょう.
英語の一文が日本語でどう訳されているのかを確認します.
日本語訳というと堅苦しくて不自然な文章になることがよくありますが,本書の日本語訳は全く違和感がなく,もともと日本語で書かれた記事かと思うほどです.これがz会クオリティなのでしょう.
一文ずつ見比べているときに,
「CDで聞き取れていたこの単語って,こういう文の中で使われてたのか」
と気づきます.これがアハ体験のように,小さな喜びをもたらしてくれます.英語学習の楽しいところですね.
ただし,この時点では意味の分からない単語,初めて見る単語が多くあるはず.でも気にしません.今後わかるようになっていきます.
④ ①と③を繰り返す
- CDの英語音声をひたすら聞き流す
- 英語と日本語を一文ずつ見比べる
を繰り返してください.
次第にCDで流れてくるフレーズが聞き取れるようになり,その日本語訳も浮かぶようになります.
するとその英文内で使われていた馴染みのない単語も,日本語での意味が分かるようになっています.
①~③までは準備段階のようなステップですが,この4工程目で少しずつ英語力がついていくのが感じられるようになっているでしょう.
⑤ シャドーイングする
本書を用いた勉強の真骨頂が「シャドーイング」です.
シャドーイング:聞こえてきた英語の音声を、そのままマネしてほぼ同時に声に出す練習法
音源の後を追いかけるように発音するさまが「影(シャドー)」を想起させるためにシャドーイングと呼ばれています.
④までである程度CDで流れる英語の意味が分かったという方は,シャドーイングをメインの勉強に切り替えましょう.
シャドーイングをすることのメリットは以下の通りです.
・ネイティブのような発音になる
ネイティブのリズムに間髪入れずに追従しなければならないため,発音がネイティブに引き寄せられます.
カタカナ英語ではとても追いつけず,自然と最適化された発音になるのです.
発音が良くなるという事は自分の耳に質の高い英語を聞かせることになるので,リスニング力の向上にも直結します.
・英語のリズムを口に覚えさせる
英語の文章には,存在はすれどほとんど発音しない単語があります.「the」とか「a」なんてホントに発音しているのかわからないですよね.また単語と単語をつなげて読むせいで,もとの単語の原型がわからないということも多い.イントネーションや息継ぎのタイミングも日本人にはわかりません.
そういう英語の「リアル」を身に付けるには,ネイティブと同じように口に出す必要があります.英語の「リアル」を体が覚えていけば,リスニングで聞き取れるフレーズが激増します.
・理解できていない箇所が明確になる
理解できていない文章は,シャドーイングをしてもついていけません.
シャドーイングによってわかったつもりになっていたところを洗い出したら,再度そこの復習をしましょう.
シャドーイングをひたすらやってください.やればやるほど英語の勘が身に付きますし,英単語やフレーズも覚えます.
何も見ずにシャドーイングをして,20%正確についていけたらTOEIC700点くらいかな,という印象.
それくらいシャドーイングは奥が深いです.
英語を勉強するうえで最も効率の良い方法は、シャドーイングだと思っています
私の英語力の変化
以上で紹介した勉強法は,僕が実際に行ったものです.
シャドーイングも1/3くらいはついていけるかなというところまで磨きました.
そして僕が実践した結果の英語力は,ざっと30%くらい上昇しました.
(大学入試の共通一次での,高校3年次と浪人時の比較です.)
ただ数字以上に自分の感覚として,
リスニング中に置き去りにされることがなくなった!文章を読んでも詰まるところがなくスラスラ読める!
という成長の実感がありました.
大学入学してからはまったく英語の勉強はせず,大学院入試で必要だったTOEICをふらっと受けてみたら765点をとりました.
ちなみに,その後TOEICのスコアを上げるために専門の対策本を買って2か月ほどみっちり勉強したところ,最高スコアは785点になりました.
[https://www.sounoji-blog.com/view-from-toeic785/]
でもあんなに真剣に勉強したのに,上がったのはたったの20点.
速読速聴・英単語を引っ張りだして復習してたらもっとスコアアップしていたかもな,と後でしんみりしました.
いろんな教材に手を出すより、1つを極めたほうが良いって聞きますよね。。。
まとめ:英語はこれ1冊でOK!!
いかがでしたでしょうか.
速読速聴・英単語は1冊で英語力が上がります.
ほんとによくできた教材で,付録のCDといい例文の選び方と言い日本語訳と言いクオリティが高い.さすがz会.こちらが本気でぶつかっていけばどこまででも応えてくれる頼もしい相棒.
TOEICの得点を上げたい人はもちろん,スピーキングやリスニングなど実践的な英語を学びたい人にもおすすめの本,おすすめの勉強法です.
他の高い教材や英会話スクールに通うことを検討する前に,まず速読速聴・英単語を試せば,「この本で十分じゃん!」と気づいて余計な出費を抑えられるかもしれません.